鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

鉄道コらム

もう車両置き換え開始? 今週一週間の鉄道ニュース

2022年6月26日(日) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

今週一週間(6月20日~26日)のニュースから、鉄道コム注目の話題をご紹介します。

東京都交通局は6月23日、日暮里・舎人ライナーに、330形の新造車両を導入すると発表しました。2024年度にかけて12本を導入し、2008年の開業時に導入された300形を置き換えていく計画です。

導入する330形3次車(画像:東京都交通局)
導入する330形3次車(画像:東京都交通局)

置き換えられる300形は、デビューから約14年という若い車両。そんなに早く置き換え?と驚くかもしれませんが、これには同線のシステムに関わる切実な問題がありました。

日暮里・舎人ライナーのような新交通システムでは、安全性を保つために重量制限を設定していますが、日暮里・舎人ライナーではこの制限を突破する可能性があるほど、多くの利用者が集中している状態となっています。初代車両の300形では、あえて座席をクロスシートとし、乗車できるスペースを減らすことで、わざと定員を減らしていました。

今回導入する330形は、車体を300形より軽量化することで、その分を乗客の乗車分へと充当。この置き換えによって全編成の8割をロングシート車両とすることで、混雑緩和を図る狙いです。

機関車の話題もご紹介。八戸臨海鉄道は24日、6月一杯で運用を終えるDD16形のラストランを、19日に実施したと発表しました。

DD16形のラストラン(画像:八戸臨海鉄道)
DD16形のラストラン(画像:八戸臨海鉄道)

DD16形は、1971年に登場した、ローカル線向けの小型ディーゼル機関車。そのサイズ故か、同世代で現在も活躍中のDE10形などと異なり、特にJRでは広く活躍することはありませんでした。八戸臨海鉄道の車両は、JR東日本から譲渡されたもの。2021年にJR東日本の車両が全廃されたことで、DD16形シリーズでは唯一の国内現役機となっていました。

本線上からは退く同社のDD16形ですが、今後も運転体験イベントなどで使用するとのこと。同機が動く姿はまだまだ見ることができそうです。

関連鉄道リポート

関連鉄道未来ニュース

鉄道コムおすすめ情報

画像

性能が良すぎて失敗?

JR貨物発足初期の機関車には、性能が良すぎて失敗した形式が。そんな3兄弟をご紹介します。

画像

東急車で「ひかりチャイム」

東急3020系などの新幹線ラッピング車両で、かつての新幹線用チャイムをアレンジし放送。7/1から。

画像

京都鉄道博物館で12系展示

京都鉄道博物館で12系の展示や「SLスチーム号」客車変更など実施。オハフ12形は夏に廃車予定。

画像

3200形「フレキシブルに変更」の意味は?

京成電鉄の新型車両「3200形」。組成内容や連結器の秘密を同社に聞きました。

画像

「キャニオンルート」年内断念

新たな観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」、黒部峡谷鉄道の鉄橋被災で年内開放を断念。

画像

6月の鉄道イベント一覧

梅雨のシーズンでもイベントは多数開催。6月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

相鉄10000系リバイバル車投稿写真募集中!

相鉄10000系のリバイバルラッピング車両。みなさまが撮影した写真を大募集!投稿はこちらから。