鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

鉄道コらム

がんばるお父さん、お母さんにエールを 小田急が挑む、子育て応援大作戦

2022年8月2日(火) 鉄道コムスタッフ 井上拓己

少子化が進み、日本では子どもの人数が減りつつあります。経済面、心理面など、様々な問題が絡み合っているものと思われますが、子育てへの負担感が大きい環境になっていることは事実でしょう。

そんななか、この環境にメスを入れようとする鉄道会社が現れました。小田急電鉄です。2021年11月に「子育て応援ポリシー」を策定し、翌2022年3月のダイヤ変更を機に、本格的な取り組みが始まりました。

とくに人々を驚かせたのが、「小児運賃全線50円均一化」。ICカード利用時に限られますが、50円という破格の均一運賃は、全国的にも初の試みです。子どもにもお出かけを楽しんでもらうことが、その大きな目的とされています。

「50円」の表記が強烈な印象のICカード運賃表
「50円」の表記が強烈な印象のICカード運賃表

もうひとつ印象的なのが、「子育て応援車両」の設定。「子ども連れの乗客を温かく見守ってほしい」と、周囲の乗客に協力を促すべく導入されました。2021年に一時期、試験的に走った「子育て応援トレイン」を、本格的に導入した恰好といえます。ちなみに、車内の仕様に変化はなく、運賃だけで誰でも乗れます。

通勤車両の3号車に設定された「子育て応援車両」
通勤車両の3号車に設定された「子育て応援車両」

祖父母のいない核家族が多いいま、子育ての負担はどうしても、お父さん、お母さんに集中します。その負担を分け合えれば、社会が子育てをもっと受け入れてくれれば、これほど心強いものはないでしょう。子育てを楽しく、そして、応援できる沿線へ。小田急電鉄が、新たな施策に挑みます。

関連鉄道イベント情報

鉄道コムおすすめ情報

画像

113系福知山色復刻

福知山地区で活躍する113系で「福知山色」が復刻。6月5日から山陰本線などで運転。

画像

京都鉄道博物館で12系展示

京都鉄道博物館で12系の展示や「SLスチーム号」客車変更など実施。オハフ12形は夏に廃車予定。

画像

3200形「フレキシブルに変更」の意味は?

京成電鉄の新型車両「3200形」。組成内容や連結器の秘密を同社に聞きました。

画像

「キャニオンルート」年内断念

新たな観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」、黒部峡谷鉄道の鉄橋被災で年内開放を断念。

画像

あえて「車両が無い」鉄道写真

鉄道写真は、車両が写っている写真だけではありません。列車以外の鉄道写真の撮り方を、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

6月の鉄道イベント一覧

梅雨のシーズンでもイベントは多数開催。6月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

相鉄10000系リバイバル車投稿写真募集中!

相鉄10000系のリバイバルラッピング車両。みなさまが撮影した写真を大募集!投稿はこちらから。