JR北海道は12日、電気式駆動システムを採用する一般形気動車として、H100形の投入を発表した。愛称は「DECMO」(デクモ)。
導入する新型一般形気動車の形式名称は、「H100形」。ディーゼルエンジンと発電機による電力を使い、モーターで走ることから、「Diesel Electric Car with Motors」の英語名称をあて、その頭文字などから、愛称を「DECMO(デクモ)」とする。同社としては初となる電気式駆動システムを採用した気動車で、JR東日本が新潟・秋田エリアで導入を予定している電気式気動車「GV-E400系」と基本的な仕様を合わせたうえ、北海道向けの車両として極寒対策等を施す。
車体はステンレス鋼製。外観は、ステンレス鋼体の色調をベースに、グリーンとホワイトのラインを入れ、先頭部は黒を基調色とし、警戒色としてイエローを加える。内装のカラーリングには、グリーンやブルーを用いる。座席は、ロングシートとクロスシートを配備。車いすに対応するスペースやトイレも設ける。案内表示を兼ねた液晶の運賃表示器の設置、LED照明の使用も行う。定員は、座席36人分を含め、99人。
同社では、2018年2月落成をめざし、H100形の量産先行車2両を製造。2019年3月にかけて走行試験等を行い、冬期を含む形で各種検証を実施する。H100形は、同社管内のローカル線区で主に運用しているキハ40形の置き換え用として投入する。