鉄道コム

燃料電池ハイブリッドシステム車両を新造へ、JR東

2019年6月4日(火)17時25分

FV-E991系(イメージ)
FV-E991系(イメージ)

JR東日本は4日、燃料電池を使ったハイブリッド車両の試験車両を新造し、実証試験を行うと発表した。

新造するハイブリッド車両は、水素を燃料とする燃料電池と、蓄電池を電源とするハイブリッドシステムを搭載したもので、試験車両として導入。形式名は「FV-E991系」とし、2両編成1本を新製する。搭載する燃料電池は、最大700気圧(70MPa)の高圧水素を蓄える水素タンクを使用。同燃料電池と主回路用の蓄電池の両方からモーターや補助電源装置に電力を供給する仕掛けを採用し、環境負荷の低減、走行距離の長距離化などを図るとしている。700気圧の高圧水素を利用した燃料電池鉄道車両は世界初という。1回の充填での航続距離は、最大で約140キロを想定している。

FV-E991系の落成時期は、2021年度内の予定。同年度中に実証試験を開始できるよう神奈川県、横浜市、川崎市と調整し、鶴見線、南武線の尻手~武蔵中原・浜川崎間で試験を行う。同社では今回の実証試験にあたり、JR貨物、昭和電工との間で同試験の設備整備に関する基本合意を2019年6月3日に締結。また、トヨタ自動車からは、燃料電池自動車の開発で培った知見に基づく協力を受けるとしている。

2019年6月4日(火)17時25分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

鉄道コムおすすめ情報

画像

高崎・盛岡に新型気動車

ハイブリッド気動車「HB-E300系」2025年度下期デビュー。八高線や釜石線などに投入。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。