豊橋鉄道は2日、鉄道事業と軌道事業の旅客上限運賃変更について、国土交通省中部運輸局に認可申請した。
認可申請した上限運賃の変更は、同社の渥美線と市内線が対象。渥美線では、2019年10月1日に実施を予定する消費税率引き上げに対応し、引き上げ分を運賃に転嫁する。一方の市内線では、1986年度より営業赤字が続く一方、各施設の老朽化対策やIC機器等の更新工事が必要な状況となっている。消費税率の8%への引き上げ時に運賃改定を見送ったことも踏まえ、安全面と利便性の向上を図るために、今回の運賃改定を実施する。
改定後の運賃は、渥美線で2キロ超4キロ以内が現行の140円から150円に、4キロ超5キロ以内が同170円から180円に、5キロ超6キロ以内が同190円から200円に変更。市内線では、現行の150円均一運賃から同180円に変更する。定期旅客運賃については、6か月定期の割引率を5%から7%に変更する一方で、学期定期とバス連絡定期券を廃止する。
運賃変更の実施日は、2019年10月1日(火)を予定。なお、JRグループ各社や多くの私鉄各社においても、消費税率引き上げに対応し、同日の運賃改定が予定されている。