JR西日本は18日、JRゆめ咲線(桜島線)の輸送力強化・混雑緩和に向け、西九条駅の線路設備改良に取り組むと発表した。
西九条駅では現在、中線にあたる4番線(2・3番のりば)を、JRゆめ咲線の折り返し列車と特急「はるか」「くろしお」の通過列車が共有している。同社は設備改良により、西九条駅北方に渡り線を新設。特急列車を大阪環状線内回りの5番線(4番のりば)経由に変更することで、4番線をJRゆめ咲線専用ホームとする。
また、ユニバーサルシティ駅においても、混雑緩和対策として改札口の改良に着手する。自動改札機を2台増設し15台とするほか、券売機と有人改札の移設、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)へのルート新設などを実施する。
今回の施策は、ユニバーサルシティ駅を中心としたJRゆめ咲線利用者の増加によるもの。USJでは今後新たなアトラクションの導入も予定されており、さらなるJRゆめ咲線利用客の増加に対応するため、これら事業の実施に踏み切った。
西九条駅の線路設備改良は、2020年に竣工予定。ユニバーサルシティ駅については、同年5月に改良を終える。JR西日本は西九条駅の設備改良により、ピーク時間帯の最大運転本数を、現在の1時間あたり9本から同12本へ増強できるとしている。