JR西日本は19日、自動運転の実現に向けた取り組みについて発表した。
同社では、おおむね20年後を目標とする技術ビジョンとして、無線式ATCなどの保安システムの進化と、自動運転技術による、安全性と輸送品質の向上を掲げている。同社は今回、大阪環状線にて、将来の自動運転実現に向けた試験を実施。加減速や定位置停止機能、乗り心地などを検証した。
今回の試験では、大阪環状線用車両323系の制御装置に、加減速制御と定位置停止制御の機能を追加し実施。ATSの速度制限に合わせた走行計画に沿って制御することで、自動での列車走行を実現する。
JR西日本は、自動運転を最初に実現する線区として、大阪環状線と桜島線を想定していると示した。