JR東日本は12日、房総・鹿島エリアに新型車両「E131系」を投入すると発表した。
E131系は、ワンマン運転に対応した2両編成の車両。ステンレス製拡幅車体を採用する。外観は、房総の海をイメージした明るい青色と、菜の花の色をイメージした黄色の帯を配色。前面には、房総の海の波しぶきをイメージした水玉模様を描く。
車内は、一部にクロスシートを配置したセミクロスシートとし、座席幅も従来車両より拡大。一部ドア上には17インチの案内表示画面を設置し、運行情報を提供する。また、バリアフリー対策として、車いす対応大型トイレやフリースペースを設置するほか、ホームと車両床面の段差低減、吊り手高さの改善などを図る。
搭載機器では、制御装置にSiC素子を採用。半自動ドア機能や、線路設備のモニタリング機器も搭載する。また、ワンマン運転に対応するため、車両側面に乗降確認カメラを設置。セキュリティ向上策として、客室内防犯カメラを設置するほか、従来車両よりも非常通話装置を増設する。
E131系の営業運転開始予定は、2021年春頃。2両編成12本を投入する計画で、内房線木更津~安房鴨川間、外房線上総一ノ宮~安房鴨川間、鹿島線佐原~鹿島神宮間の3路線で運用する予定としている。