鉄道コム

JR西、新型保線機械導入で在来線保線の省人化を推進

2020年6月18日(木)14時26分

新型レール削正車
新型レール削正車

JR西日本は17日、高性能保線機械の導入により、在来線の省人化を推進すると発表した。

同社は今回、「レール削正車」と「マルチプルタイタンパ」を新型車両へ取り替え、省人化や生産性向上、労働環境改善を図る。

レール削正車は、レールの頭頂部を削ることで頭頂部のゆがみを除去し、列車の乗り心地向上や騒音低減を実現する機械。頭頂部の品質を整えることで、レールの耐用年数を延長できる。同社は、老朽化した車両の取り替え分を含めて、レール削正車4本を新製。現在の3本体制から5本体制に増強し、レール削正車の導入エリアを拡大する。これにより、将来のレール交換作業量を、約3割減少させるとしている。

マルチプルタイタンパは、レール下の砂利「バラスト」を突き固めて路盤を安定化させ、レールのゆがみを整正する機械。同社では、新たに安定化装置を搭載した車両9本を導入。これにより夏場の施工が可能となるため、ピーク月の作業回数を約3割減少させるとしている。

両機械の投入時期は、2020年度から2022年度にかけて。概算の投資額は、レール削正車が54億円、マルチプルタイタンパが63億円としている。

2020年6月18日(木)14時26分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 超電導リニアL0系 改良型試験車「M10」投入[2025年夏]
  • 舞浜リゾートライン二次元コード乗車券導入[2025年夏以降]
  • 東急大井町線各駅停車用6020系導入[2025年夏以降]
  • 伊予鉄道ICい~カードサービス終了[2025年9月]
  • 京阪電気鉄道運賃改定[2025年10月1日(水)]
  • 井原鉄道運賃改定[2025年10月1日(水)]
  • 身延線(鰍沢口~甲府間)TOICA導入[2025年秋]

鉄道コムおすすめ情報

画像

特急「サザン」に新車導入

南海が中期経営計画で発表。2027年度以降に導入を予定。高野線の観光特急も2026年春登場。

画像

新京成線改め「松戸線」誕生

新京成電鉄が京成電鉄に吸収合併され、新京成線は「京成松戸線」に。記念式典も開催されました。

画像

【PR】「リセマラ」推奨⁉ のデジタルスタンプラリー

ランダム性が楽しい若桜鉄道のスタンプラリー。豪華な賞品もある企画を体験しました。

画像

違う車両のエキスポライナー

323系による特別使用車が使われれると発表されていた「エキスポライナー」。しかし平日朝には別の形式が使用されています。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

4月の鉄道イベント一覧

いよいよ新年度。鉄道旅行や撮影の計画は、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。