JR東日本水戸支社は19日、新型保守用車「MMU(Mobile Maintenance Unit)」を試験導入すると発表した。
MMUは、移動作業車と材料運搬車の2両からなる機械。日本では初めての導入となる。
移動作業車は、車両中央に保守作業用の空間を持つ車両。屋根や壁に覆われた空間内で、天候に左右されず保守作業を実施できる。また、連結する材料運搬車からクレーンによる資材や工具の運搬もできる。
材料運搬車は、レールを始めとする資材などを運搬する車両。パワーリフターやホイストクレーンを装備しており、重量物も取り扱える。また、屋根上には点検台を有し、架線設備の点検作業が可能となっている。
MMUの導入は、「より安全・快適・効率的な将来のメンテナンス業務の革新と実現」に向けたもの。2020年度下期以降、常磐線富岡~原ノ町間での試験・試行を実施し、他エリアへの展開を検討する。2021年度には、鉄道設備の状態測定機器を搭載した検査駆動車1両を導入し、MMUと連結してインテグレート保守用車「GMAC」として運用するとしている。