鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

東武、自動運転実現に向けた検知システムの試験を営業列車で実施

2022年10月31日(月)14時56分

東武鉄道は31日、将来の自動運転の実現に向け、営業列車で「前方障害物検知システム」の検証試験を実施すると発表した。

システムを仮設する20400型
システムを仮設する20400型

今回試験を実施するシステムは、魚眼カメラやステレオカメラ、レーザー光による測距装置「LiDAR」を統合し、列車前方の障害物を認識するもの。これまで同社訓練線で検証試験を実施してきた。同社は今回、検証をより実用化の段階に進めるべく、営業列車の一部車両にシステムを仮設。運行時間帯や天候等の環境の変化に応じた障害物の有無と、その位置を正確に検知するための試験を実施する。

前方障害物検知システムの装備品
前方障害物検知システムの装備品

同社が実現を目指す自動運転は、運転士は乗務せず、緊急時の避難誘導などを担う添乗員が、先頭部以外に乗務する、「GoA3」と呼ばれるもの。同社では、2023年度以降に大師線での検証運転の開始を目指している。同社では、「鉄道は一般の交通と隔てられた専用敷地内の運行が前提であるものの、自動運転の実現のためには、総合的な安全性の確保が必要である」としており、運転士に代わる前方確認システムとして、本システムの検証を進めている。

営業列車での検証試験は、11月1日に開始。20400型1本にシステムを仮設し、日光線南栗橋~東武日光間、鬼怒川線下今市~新藤原間、宇都宮線新栃木~東武宇都宮間で、通常列車と同様に運転士による操作で運行しつつ、検証を実施する。

2022年10月31日(月)14時56分更新

鉄道未来インデックス

  • 京成 関東鉄道100パーセント子会社化[2024年9月1日(日)]
  • 京葉線ダイヤ変更[2024年9月1日(日)]
  • 大阪駅西側新改札口全面開業[2024年夏]
  • 広島電鉄 新乗車券システム「MOBIRY DAYS」本格導入[2024年9月]
  • 秩父鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]
  • 伊予鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]

鉄道コムおすすめ情報

画像

113系福知山色復刻

福知山地区で活躍する113系で「福知山色」が復刻。6月5日から山陰本線などで運転。

画像

京都鉄道博物館で12系展示

京都鉄道博物館で12系の展示や「SLスチーム号」客車変更など実施。オハフ12形は夏に廃車予定。

画像

3200形「フレキシブルに変更」の意味は?

京成電鉄の新型車両「3200形」。組成内容や連結器の秘密を同社に聞きました。

画像

「キャニオンルート」年内断念

新たな観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」、黒部峡谷鉄道の鉄橋被災で年内開放を断念。

画像

あえて「車両が無い」鉄道写真

鉄道写真は、車両が写っている写真だけではありません。列車以外の鉄道写真の撮り方を、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

6月の鉄道イベント一覧

梅雨のシーズンでもイベントは多数開催。6月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

相鉄10000系リバイバル車投稿写真募集中!

相鉄10000系のリバイバルラッピング車両。みなさまが撮影した写真を大募集!投稿はこちらから。