山形新幹線「つばさ」用の400系車両が、4月18日をもって引退する。
400系は1992年7月に営業運転を開始した初代の山形新幹線車両。新幹線と在来線を直通運転するミニ新幹線として東京~山形・新庄間を乗り換えなしで結んでいる。開業当時は6両編成での運行だったが、需要拡大に伴って1995年末から1両増結して7両編成に。一時は12編成(84両)が活躍していたが、老朽化により、2008年末から新型のE3系2000番代が投入され、現在は1編成(7両)を残すのみとなっている。
新型のE3系車両はアルミニウム合金製で、最高速度は時速275キロ(400系は同240キロ)、VVVFインバーター制御を採用。振動を少なくするアクティブサスペンションや空気清浄機、防犯カメラなどを設置し、車内の安全や乗り心地の向上が図られている。
JR東日本は、400系の引退を記念して、4月3日と18日に臨時列車を運行する。4月3日は午前7時57分新庄発東京行き、18日は午前8時46分新庄発東京行き。開業18年目に引退することからどちらも「つばさ18号」として走る。全席指定で、乗車すると記念乗車証明書が配布される。臨時列車の乗車区間を含んだ「びゅう」商品も設定され、今月3日から発売されている。