京浜急行電鉄は23日、約50年にわたり活躍した京急1000形が、6月末をもって引退すると発表した。
1000形は、京急ではもっとも製造数が多い車両で、1959年から1978年にかけて356両72編成が製造された。京急では初めて、最初から冷房を搭載して製造された車両でもあり、車内冷房の礎を築いた。都営浅草線、京成線、北総線などに乗り入れていた時期もあり、マイナーチェンジを重ねつつ京急を代表する通勤電車として親しまれてきたが、老朽化に伴い引退が決定された。
引退にあわせ、京急は26日から、記念乗車券を1万部限定で発売する。また、27日には「1000形ありがとう運転」を実施し、過去のヘッドマークを装着した臨時列車を運転する。臨時列車は、金沢文庫駅から三浦海岸駅までを「快特」として、三浦海岸駅から京急久里浜駅までを「特急」としてそれぞれ運転する。なお、ありがとう運転後も、28日までは営業列車で運転する予定。