JR九州、JR西日本、JR東海は13日、3社のICカード乗車券の相互利用サービスを、2011年3月5日に開始することを発表した。
JR九州が発行するICカード乗車券「SUGOCA」は、これまでJR東日本の「Suica」とは相互に利用できたが、JR東海の「TOICA」やJR西日本の「ICOCA」とは相互に利用できなかった。来年3月5日以降は、ICOCAやTOICAとの相互利用サービスにより、ICOCAカードやTOICAカードでSUGOCAエリアも利用できるようになる。これで、本州3社とJR九州は4社のどのICカードでも、各ICエリアを1枚で共通で利用できるようになる。
下関駅では3月5日にSUGOCAサービスがスタートする。下関駅はJR九州とJR西日本の境界駅だが、JR西日本の管理駅となっている。境界駅では、管理する自社のICカード乗車システムが導入されるのが通常で、他社のICシステムが採用されるのはJRで初めてとなる。SUGOCAの導入により、乗客は九州方面の乗車にSUGOCAなどのICカードが利用できるようになる。
相互利用サービスの開始を記念して、記念カードが3社から発売される。デザインは、列車内の座席に各ICカードのキャラクターが座っているもので、発行会社によって背景色やキャラクターのポーズが異なる。TOICAは1万枚、ICOCAは3万枚、SUGOCAは1万枚の限定発売で、発売場所などの詳細は後日発表される。