JR東日本は6日、乗車中の列車の情報を、乗客のスマートフォンに提供するサービスの試験を、10月4日から行うと発表した。
「山手線トレインネット」と呼ぶこのサービスは、山手線の車両に無線LANなどの機器を取り付け、乗客がスマートフォンを使って、無線で車両の情報管理装置にアクセスできるようにするもの。山手線のドア上の液晶ディスプレイで表示されているような各停車駅への到達時間や、首都圏の運行情報、各駅の階段などの位置が、スマートフォンで自分の好きなタイミングで閲覧できる。また、これまで乗務員用のディスプレイでしか把握できなかった各号車の混雑状況や車内温度なども閲覧できる。さらに、車両ドア上の「トレインチャンネル」と連動した動画広告や沿線ニュース、クーポンの配信もある。
サービスは、導入済みの車両でスマートフォンの「Wi-Fi」設定からネットワーク名「Trainnet」を選択し、ブラウザを開けば、誰でも利用できる。
「山手線トレインネット」の試験導入車両は山手線の1編成のみで、試験サービス期間は10月4日から11月2日まで。JR東日本は、今回の試験のアンケートなどを通じて、サービスの内容を検証し、今後の実用化をめざすとしている。