国土交通省は26日、富山地方鉄道と富山市が申請していた市内軌道線の富山駅中央部への延伸事業を認定した。
軌道の延伸は、JR富山駅と富山地方鉄道の電鉄富山駅の高架化にあわせて行うもので、高架下に新設予定の「富山駅中央」電停(仮)と現市内軌道線までの160メートルを敷設する。新幹線が開業する2014年度末の開業を予定し、開業後は市内軌道線の全電車が新設の電停まで運行する。
延伸部分は「上下分離方式」が導入され、軌道施設などインフラ部分は富山市が、超低床電車の導入や電車の運行にかかる部分は富山地方鉄道が負担する。事業費は富山市が約8億6千万円、富山地方鉄道が約10億5千万円。
富山の路面電車ではこのほか、同電停経由で富山ライトレールと富山地方鉄道市内軌道線を結び、南北の路面電車を接続させる計画がある。