JR東日本水戸支社は8日、常磐線の特急列車の一部を、今年春に定期運用から離脱した651系に戻すと発表した。E657系の改造工事に伴うもので、期間は2013年10月から約1年半の予定。
常磐線の特急列車は、2013年3月のダイヤ改正で全列車が新型のE657系に統一され、特急「スーパーひたち」用の651系と、「フレッシュひたち」用のE653系は同線の特急運用から外れた。E657系の改造で車両編成が不足するのに伴い、定期運転終了から約半年で、651系が復活することになる。E657系の改造工事は、車内の各座席の上方に、指定席の発売状況を示すLEDランプを取り付けるもの。
10月から651系で運転する列車は、上りが「フレッシュひたち4号」(勝田5時39分発)で、下りが「フレッシュひたち61号」(上野20時15分発)の毎日1往復。
651系は、常磐線特急のスピードアップと国鉄形485系車両の置き換えのため、1989年にデビューしたJR東日本初のオリジナル特急形電車。99両が製造された。651系が再び運転を始める10月1日は、「ひたち号」誕生50周年にあたる記念日で、JR東日本水戸支社では記念イベントを予定している。