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山手線命名100周年記念 電車でGO!特別編 ~復活!昭和の山手線~

山手線100年の歴史と車両

山手線命名100周年 ~山手線の誕生から現在まで~

新橋駅付近

新橋駅付近を走る72系(1965年)

「山手線」という路線名が制定されたのは1909年のこと。当時の山手線の列車は、円形に1周する環状運転ではなく、烏森(現・新橋)~品川~池袋~田端~上野間を走る「C」の字形で運転していた。1919年には、山手線が中央線と乗り入れし、中野~新宿~東京~品川~渋谷~池袋~上野間による「の」の字形の運転を実施。現在の運転形態である環状運転になったのは、1925年に神田~上野間の高架線が開通してからのことである。

現在の山手線

現在の山手線はE231系500番台

昭和に入り、私鉄が山手線の接続駅にターミナルを設置していくにつれて、山手線の輸送量も急速に成長。車両の連結両数や運転本数が増えていった。1961年には新性能電車の101系(カナリア色)が投入。その後、山手線のテーマカラーにウグイス色が制定され、山手線の車両の塗装として使用されることになった。1969年には103系に統一され、国鉄民営化後の1988年には205系に統一された。そして2005年以降、山手線はすべてE231系500番台により運転されている。

 

山手線の「電車でGO!」がDSで登場

山手線の「電車でGO!」がDSで初登場

山手線の命名100周年を記念して、ニンテンドーDSのゲームソフト「山手線命名100周年記念 電車でGO!特別編 ~復活!昭和の山手線~」が、スクウェア・エニックスからこの7月に登場する。「電車でGO!」は鉄道ファンにはもはや説明不要の鉄道運転シミュレーションゲーム。山手線をテーマにしており、現在運転されているE231系だけでなく、昭和時代の72系や101系など、ゲームを進めて「ライセンス」を取得することで、あわせて11種類の山手線の車両を運転することかできる。ソフトには「車両図鑑」も収録されており、山手線の今や昔の車両を知るのにうってつけのゲームソフトだ。

山手線の車両たち

E231系500番台

E231系500番台

2002年に登場し、現在の山手線の全列車で使用されているE231系500番台。VVVFインバータ制御で、車両のドア上に行き先や運行情報などを表示する液晶ディスプレイが設置されている。次の停車駅などを案内する車内放送は、日本語と英語による自動放送が採用されている。このたび発売される「電車でGO!特別編 ~復活!昭和の山手線~」では、実際に使用されているE231系500番台での自動放送やドア開閉時のメロディも再現されている。ゲーム上での運転台は実車両と同じくワンハンドルタイプだ。

101系

101系

1957年にモハ90形として登場した、カルダン駆動の国鉄初の新性能電車。1959年に101系と改称され、1961年に山手線でカナリア色の7両が投入。翌年に8両編成となる。しかし、使用電力が多いために全性能で運転することが難しかったとされ、1969年には103系に置き換えられた。このたび発売のDSソフトでは、101系のカナリア色も登場。運転台は2ハンドルタイプ。運転操作は運転台のグラフィックを見ながらタッチペンで操作できる。マスコンやブレーキを、自分でハンドルを回すように操作したいというあなたも、満足できる操作性だろう。

72系920番台

72系920番台

1956年に増備された72系の最終グループである72系920番台。戦後の代表的な近代化車両とされ、軽量の全金属車体となっている。当時の従来車の設計から一新された国鉄旧性能電車の集大成といえる車両。このたび発売のDSソフトでは、72系920番台の運転台も忠実に再現。ブレーキはE231系や205系などの「B1」~「B8」のブレーキの強さによる方式とは違い、「ユルメ」「コメ」で操作する方式で、運転の難易度が上がる。当時の車両の力行やブレーキ性能はどうだったのか? 車両の性能面も反映されているゲーム上でぜひ体感したい。

山手線の新しい楽しみ方! ~DS持って山手線に乗ろう~

テツカくん

キャラクターのテツカくん

現在の山手線の走行距離は34.5キロ、1周の走行時間は最短59分だ。「電車でGO!特別編 ~復活!昭和の山手線~」ではリアルな線路長とダイヤで収録されている。つまり、実際の山手線に乗りながら、いま走っている区間と同時にゲームを進めることができるということだ。山手線の車内で、走行にあわせて電車でGO!を運転すれば、実際の車両を運転しているような気になれ、満足感に浸れるだろう。

ヱビスビール工場付近

ヱビスビール工場付近(1963年)

山手線の車内で電車でGO!をする楽しみは、加速や減速の運転操作だけではない。ランドマークを教えてくれる「見所ガイド」もポイントだ。見所ガイドは、山手線の車内から見える有名スポットをゲーム中に表示してくれる機能だが、「昭和モード」では今はなき、渋谷駅付近の「東横百貨店ロープウェイ」や恵比寿駅付近の「ヱビスビール工場」などが登場する。実際の列車に乗り、いまの姿と比較しながら、むかしの東京の風景を知ったり、懐かしさを感じたりするのもよいだろう。

移動中でも自宅でも楽しめるゲームソフト「山手線命名100周年記念 電車でGO!特別編 ~復活!昭和の山手線~」は、7月22日(木)発売だ。

「電車でGO!特別編 ~ 復活!昭和の山手線~」発売記念スペシャルサイトを見る

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スクリーンショット

E231系500番台の運転台

E231系500番台の運転台。グラフィックを見ながらタッチペンで操作できるのが特長。

72系

72系の運転台。ブレーキは「ユルメ」「タモチ」「コメ」を使いながら操作する。

ランドマークを教えてくれる「見所ガイド」

ランドマークを教えてくれる「見所ガイド」。いまの姿と比較しながら乗車する楽しみも。