鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

鉄道コらム

駅の「番線」が一番大きな駅とは? 2024年3月に誕生した新たな「最大駅」も

2024年9月29日(日) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

多くの駅では、ホームを区別するために「1番線」「20番のりば」などの番号が振られています。当たり前の話ですが、この番号はホームが多ければ多いほど、数字も大きくなっていきます。

日本で最も大きい数字の「34番のりば」。この番号が使われている駅とは?
日本で最も大きい数字の「34番のりば」。この番号が使われている駅とは?

日本の旅客駅で最もホームに接する線路の数が多いのは、東京の代表駅である東京駅と、世界一の旅客数をほこる新宿駅。東京駅では、JR在来線が18線、JR東日本の新幹線が4線、東海道新幹線が6線、東京メトロ丸ノ内線が2線で、計30線。新宿駅も、各社ホーム(別名称の西武新宿駅を除く)を合計すると30線となります。ちなみに、単独事業者のみでカウントすると、新幹線・在来線あわせて21線となるJR東日本の上野駅が最多のようです。

では、東京駅と新宿駅が、番線も最も大きい数字なのかといえば、それは違います。日本の旅客駅で最も大きな数字を使う番線は34番のりば。ですが、これは東京駅などではなく、京都駅と敦賀駅に存在しています。

京都駅の34番線は、嵯峨野線(山陰本線)の列車が発着するホーム。関空特急「はるか」用ホームの30番のりば、嵯峨野線用の31~33番のりばとあわせて、他ののりばよりも少し西側にあるホーム群となっています。また、京都駅の他のホームは、在来線が0・2~10番のりば、東海道新幹線が11~14番のりばとなっており、1・15~29番のりばは欠番。30番台のホームは、もともとは「山陰1~4番のりば」と称していましたが、路線名の「山」陰と掛けて、現在の名称に変更されました。

京都駅の30番台のホーム
京都駅の30番台のホーム

敦賀駅の34番のりばは、特急「しらさぎ」の出発ホーム。2024年3月の北陸新幹線金沢~敦賀間開業にあわせて設置された、新幹線と接続する在来線特急用ホームの一つです。この30番台のホームは、31・32番のりばが主に列車到着ホーム、33番のりばが主に「サンダーバード」の出発ホームとして使用されています。また、既存の在来線ホームは1~7番のりば、2024年3月に新設された新幹線ホームは11~14番のりばで、京都駅と同様に、8~10番のりばよおび15~30番のりばは欠番となっています。

敦賀駅の33・34番のりば。2024年3月に供用を開始した、新しいホームです
敦賀駅の33・34番のりば。2024年3月に供用を開始した、新しいホームです

ちなみに、まだ先の話とはなりますが、将来的に北陸新幹線が大阪方面へ延伸した際、在来線特急発着ホームである敦賀駅の31~34番のりばは、不要な設備となってしまいます。JR西日本では新幹線延伸後について、現在は既存の1~7番のりばを発着している北陸本線や小浜線などを、在来線特急ホームのお役御免となった31~34番のりばに乗り入れさせることで、設備の有効活用や、新幹線と普通列車の乗り換え時間短縮、既存の在来線駅部分の土地の有効活用などが可能となると、過去に検討していたようです。

 

鉄道コムの最新情報を無料でお知らせしますプッシュ通知を受け取りますか?

鉄道コムおすすめ情報

画像

西武鉄道の「8000系」

西武の「サステナ車両」、元小田急車の形式名とデザインが発表。形式名は「8000系」。

画像

甲種輸送で京都鉄博へ

京都鉄道博物館に、近江鉄道の100形を特別展示。甲種輸送で搬入。10月29日から。

画像

富士急1000形12月で引退

富士急行の1000系1001号編成が、12月15日で運用を終了。1205号編成「富士登山電車」は今後も残存。

画像

自社車両が走らない路線

「自社の車両がまったく走らない」という路線。そんな不思議な区間をご紹介します。

画像

西武車両の「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は西武編です。

画像

9月の鉄道イベント一覧

まだまだ暑くても、季節は秋に突入。9月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

8800形復刻塗装写真募集中!

新京成8800形の復刻塗装車両、投稿写真を大募集!投稿はこちらからどうぞ。