一週間の鉄道ニュースの中から、鉄道コム注目の話題をご紹介するこの連載。今回はまず、開業60周年を迎えた新幹線の話題です。
1964年の東京オリンピック開催にあわせ、同年10月1日に開業した東海道新幹線。世界で初めて時速200キロ超での営業運転を実現し、後にフランスの「TGV」やドイツの「ICE」など、海外でも多くの高速鉄道が生まれるきっかけとなりました。
そんな東海道新幹線が開業してから、10月1日でちょうど60年となりました。JR東海では、当日に記念の出発式を執り行ったほか、吉高由里子さんが出演する新CMの放送を開始。CM曲「会いにいこう」にあわせ、リニア・鉄道館に展示されている東海道新幹線の歴代車両たちや、事前に一般募集していた新幹線との思い出の映像・写真、そして「鉄道唱歌」に、不評だったと言われている通称「黛チャイム」など、歴代の車内チャイムを盛り込んだものとなっており、SNS上では高い評価を得ているようです。
日本の鉄道が開業してから152年が経過しましたが、新幹線はその歴史のうち、3分の1強も運転されてきました。近年は相次ぐ災害での運休や、リニア中央新幹線の建設中断問題といった障害もありますが、新幹線は今後も、日本を支える存在として走り続けていきます。
もう一つ、新幹線のニュースをご紹介しましょう。JR東日本は、10月10日よりラッピング新幹線「Magical Journey Shinkansen」を運転すると、2日に発表しました。2023年に東京ディズニーリゾート40周年を記念して運転された「Magical Dream Shinkansen」に続くラッピング車両ですが、今回はラッピング対象がE2系からE5系に変更されています。
このラッピング新幹線は、東京ディズニーシーの「ファンタジースプリングス」がテーマ。同エリアにアトラクションがある「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「ピーターパン」などがデザインされており、カーテンも特別仕様に変更されています。車内メロディでもファンタジースプリングスの世界観を体感できるということで、東京ディズニーリゾート40周年アニバーサリーテーマソングをアレンジして使用していた「Magical Dream Shinkansen」同様、ファンタジースプリングスのテーマソング「ジャーニー・トゥ・ファンタジースプリングス」が車内メロディとしてアレンジされ使われるのでしょうか。