JR東日本グループのJR東日本びゅうツーリズム&セールスでは、寝台特急「カシオペア」を使用した「カシオペア紀行」のツアーを、11月1日に開催します。カシオペア紀行の企画は、上野~仙台間、上野~青森間など、比較的長い距離を走るものがほとんど。ですが今回のツアーは、上野~取手間という、「超短距離」での運転となります。
カシオペアに使われるE26系は、1999年にデビュー。当時は上野~札幌間を定期的に走る寝台特急列車として運転されていましたが、北海道新幹線の開業を前に、同列車は2016年3月に廃止となりました。以降は、カシオペア紀行のような団体臨時列車で運転されており、豪華寝台特急であることに加え、いつでも乗車できるわけではないこと、今では貴重となった客車列車であること、などの理由から、根強い人気をほこっています。
今回のカシオペア紀行は、上野~南流山~取手~金町~取手~南流山~上野間を走行。片道約40キロの区間を約5時間で往復する、ショートトリップです。道中は何度か折り返す行程となっていますが、ツアー申込時の注意事項として、「牽引用の機関車が連結されているため『カシオペアスイート展望室』においても後方展望はご覧いただけません」と記載されていることから、編成は客車の両端に機関車を連結した「プッシュプル」での運転になるようです。
参加費は、「カシオペアツイン」2人利用時が1人あたり4万9000円、同1人利用時が9万円、「カシオペアスイート」メゾネットタイプの2人利用時が1人7万6000円など。なお、記事執筆時点では、「カシオペアスイート」の展望室や「カシオペアデラックス」はキャンセル待ちとなっています。