上越新幹線では、東京~新潟間を走る「とき」と、東京~高崎・越後湯沢間を走る「たにがわ」が運転されています。この2つの列車は、東海道新幹線の「のぞみ」「こだま」とは異なり、単に運転区間で区別されており、停車駅の数で分類されているわけではありません。とはいえ、区間運転列車の「たにがわ」は、朝ラッシュ時の上り1本を除き、定期列車はすべて各駅停車となっています。
そんな「たにがわ」ですが、毎年冬になると、「超速達列車」が臨時で運転されています。
この「超速達列車」である「たにがわ」は、下りの71号・73号の2本。6時台に東京駅を出ると、上野駅、大宮駅と停まり、その次の停車駅は、上越国境を越えた先の越後湯沢駅。途中、一部の「とき」も停まる高崎駅すら通過するという飛ばしっぷりです。このほか、高崎駅などに停車するものの、本庄早稲田駅や上毛高原駅は通過する81号・83号なども設定されています。
これらの臨時「たにがわ」は、いずれもガーラ湯沢駅行き。速い臨時「たにがわ」は、越後湯沢駅周辺や、ガーラ湯沢駅で直結しているスキー場へのアクセスのために設定された列車です。特に71号・73号の2本は、需要が大きい東京・大宮からの利用者を運ぶため、高崎駅すら通過するダイヤとしているようです。なお、2024年度のダイヤでは、上りの臨時列車はすべて高崎駅に停車する設定となっています。
超速達「たにがわ」は、10月時点では2月28日までの運転と発表されていますが、これらの列車は、例年は春スキーが終わる3月ごろまで運転されています。今年度も、春の臨時列車の運転概要が発表されるタイミングで、臨時「たにがわ」の3月の運転日も発表されるものと思われます。