JR東日本横浜支社、JR東海は11月8日、団体臨時列車「御殿場線90周年記念号」を、12月8日に運転すると発表しました。
国府津~沼津間の御殿場線は、もとは東海道本線の一部でしたが、1934年に丹那トンネルが開通し、東海道本線が現在の小田原・熱海経由のルートに変更された際、御殿場線として独立しました。2024年には御殿場線としての路線誕生から90年となることから、JR東日本とJR東海の両社が、さまざまな記念企画を展開しています。
その目玉が、今回発表された団体臨時列車。ふだんは特急「草津・四万」「あかぎ」などで使われているE257系5500番台を用い、品川~御殿場間を走ります。2024年現在は、御殿場線にJR東日本の車両が入線することはないため、非常にレアな光景となります。
また、御殿場線では、JR東海の車両による普通列車のほか、小田急のロマンスカー60000形「MSE」による特急「ふじさん」も運転されています。E257系と小田急ロマンスカーの並びは、東海道線の藤沢駅でも見られる可能性はありますが、JR東日本と小田急の特急車両どうしの顔合わせが、普段はありえない静岡県内でも実現するかもしれません。
御殿場線90周年記念号は、品川~御殿場間の1往復を運転。団体臨時列車としての運転のため、乗車には旅行商品の申込が必要となります。
なお、JR東海では、御殿場線90周年記念号の運転と同じ12月8日、特急「ふじさん」を使用する小田急とのコラボツアーも開催します。こちらは貸切列車ではなく、「ふじさん」3号のうち1両を貸切車両とするものですが、乗務員によるトークショーなどの特別企画を実施するということです。