野岩鉄道は11月28日、2024年~2025年の年末年始期間中に、東武鉄道および会津鉄道と直通する臨時特急として、「スカイツリートレイン」81・82号を運転すると発表しました。
使用する車両は、東武鉄道の634型「スカイツリートレイン」。定期運用は持たず、主にツアー列車や臨時特急列車で運転されているこの車両は、一般的な特急用の電車とは中身は別物。窓側を向いた椅子や、1人掛けシートなど、さまざまなタイプのユニークな座席が設置されている車両です。
この臨時特急は、運転区間も特徴的です。下りの81号は、他の東武特急と異なり、春日部駅が始発駅。同駅を9時57分に出発し、鬼怒川温泉駅や会津高原尾瀬口駅などに停まり、終点の会津田島駅には13時ちょうどに到着します。上りの82号は、定期特急列車の「リバティ会津」と同じ、会津田島→浅草間の運転。始発駅を16時28分に出発し、終点には20時15分に到着します。運転日は、12月28日から1月5日までのうち、1月1日を除く各日です。
野岩鉄道の二瓶正浩社長は、自身のX(旧Twitter)で、「リバティ会津の特急券が確保しづらい問題を受けた一つの答えです」と、この列車の設定意図を説明。また、会津田島駅では会津若松駅発着の列車と接続するということで、二瓶社長は「会津の方々の帰省に利用して欲しいです」とPRしています。