2027年の一部開業を目指し、建設が進められているリニア中央新幹線。時速500キロ台での営業運転を計画しており、開業すれば、品川~名古屋間は約40分、品川~新大阪間は約70分で結ばれる予定です。
リニア中央新幹線は、現在は品川~名古屋間での工事が進められている最中。ですが、実験線として先行して建設された、山梨県の「リニア実験線」では、リニアモーターカーの走行シーンを見学できます。
リニア実験線は、ほとんどがトンネルや防音フード付きの区間となっており、外から走行シーンを見ることは難しくなっています。しかしながら、極わずかな区間では、高架線を走るリニアモーターカーが見学できます。
その一つが、「リニア見学センター」。リニア実験センターに隣接した位置にあり、展望台からは時速500キロ近くで走るリニアモーターカーの迫力ある走行シーンを見学できます。また、館内には引退した実験車両のMLX01が展示されているほか、リニアモーターカーのしくみを学ぶことができるコーナーも設置されています。
もう一つの見学スポットは、「花鳥展望台」と「ふるさと公園展望台」。いずれも笛吹市に所在する公園です。こちらは実験線の西端付近にあるため、リニアモーターカーが折り返すシーンを見学可能。リニア見学センターよりも走行速度が低いため、記念写真の撮影も簡単です。
リニア見学センターと花鳥山展望台では、リニアモーターカーが今どこを走行中なのかを表示するモニターが設置されています。また、リニアモーターカーの走行試験予定は、リニア見学センターのウェブサイトにて毎週掲載されています。訪問する際は要チェックです。