三重県、亀山市、伊賀市、JR西日本によって構成される関西本線活性化利用促進三重県会議は1月9日、名古屋駅と伊賀上野駅を乗り換えなしで結ぶ「実証列車」を運転すると発表しました。
この取り組みは、関西本線亀山~加茂間の活性化利用促進の一環として、沿線地域外からの観光を目的とした移動の潜在需要の取り込みに関する検証のために実施するもの。2月16日と22日の2日間、名古屋~伊賀上野間を直通する団体臨時列車を1日1往復運転します。
この実証列車で使われる車両は、JR東海のキハ75形。現在は普通列車や快速「みえ」で使われている車両ですが、かつては名古屋~奈良間(運行末期の運転区間)を関西本線経由で結んだ急行「かすが」でも使われていました。今回の実証列車は、運転区間は伊賀上野駅までで、さらにツアー専用の列車という違いがありますが、関西本線のJR西日本区間を走るキハ75形という点では、「かすが」の復活と言えるかもしれません。
ツアーは、名古屋~関間往復、名古屋~伊賀上野間往復の各フリープランのほか、関宿歴史観光プラン、伊賀牛グルメ満喫プラン、そして伊賀鉄道の車庫見学プランが設定されています。旅行代金は7600円~。日本旅行のウェブサイトにて、1月10日13時から16日17時まで、抽選制で受け付けます。空席があるプランについては、22日以降に2次募集も実施すると発表されています。