鉄道コム

鉄道コらム

ずっと地下にいる地下鉄のワイパー、なぜ装着?

2021年7月1日(木) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

トンネルを走る地下鉄では、地上で天気が悪くとも、トンネル内で雨が降ることはありません。地上を走る路線と直通運転している地下鉄路線では乗り入れ先で雨に降られることがありますが、都営地下鉄大江戸線や神戸市営地下鉄海岸線など、全線がトンネル内の路線では、雨に打たれることはありません。

雨と無縁なはずの大江戸線。しかし、先頭車両を見ると、地上を走る車両と同じようにワイパーが付いています。なぜでしょうか?

大江戸線の車両が装備しているワイパー
大江戸線の車両が装備しているワイパー

その答えは洗車機。車庫を含めて完全に地下にある路線でも、車両洗浄のために洗車は欠かせません。洗車機を通過する際に被った水を除けるために、ワイパーは必要なのです。

また、トンネル内で水滴が垂れてくることもあります。トンネルは完全密閉空間ではないため、地下水や粉塵などで前面ガラスが汚れてしまうこともあるので、ワイパーが使われます。

なお、営業線全線が地下にあり、かつ地上の直通路線も存在しない路線は、都営地下鉄大江戸線や、大阪メトロ長堀鶴見緑地線・今里筋線などがあります。また、京都市営地下鉄東西線も、京都市の車両は地上路線へ乗り入れることはありません。一方、大江戸線などの車両は、検査を受けるため、地上にある他路線の車両基地へと乗り入れることがあります。

地上の車両基地へ乗り入れた大江戸線の車両
地上の車両基地へ乗り入れた大江戸線の車両
 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道コムおすすめ情報

画像

高崎・盛岡に新型気動車

ハイブリッド気動車「HB-E300系」2025年度下期デビュー。八高線や釜石線などに投入。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。