トミーテックは、同社の鉄道模型ブランド「TOMIX」の製品として、JR北海道のキハ40形1700番台を、3月28日に発売します。

キハ40形は、1977年に登場した、国鉄の一般形気動車。1700番台は北海道専用形式で、国鉄時代に製造された酷寒地向け100番台をワンマン化(700番台化)し、さらに延命対策を施したグループです。
今回の製品では、函館運輸所・苫小牧運転所所属車両と、旭川運転所・釧路運転所所属車両の、2つのタイプがモデルとされています。
後者の製品名は、「JRディーゼルカー キハ40-1700形(タイフォン撤去車)」。旭川運転所と釧路運転所の車両が走る根室本線や石北本線などでは、野生動物が頻出しており、その対策として鉄道車両にホイッスル(鹿笛)が搭載されています。本製品はこのホイッスル搭載車がモデル。屋根上にホイッスルがあり、先頭部のタイフォン(一般的な警笛)が撤去された姿が再現されています。
製品は、いずれも車両を緻密に再現した「ハイグレード」(HG)の製品で、1両単品での販売。価格は、M車(モーター搭載車)が各9460円、T車(トレーラー車)が各5610円となっています。
実車のキハ40形1700番台は、2020年にデビューしたH100形による置き換えが進められており、2025年3月のダイヤ改正では函館本線の函館~長万部間、石勝線などでの運用がなくなりました。ただし、JR北海道のキハ40系は、当初は同改正で(全道での)定期運用を終了すると報道されていたものの、実際には改正以降も定期運用に就く姿が確認されています。ダイヤ改正以降も同社のキハ40系が見られるのは、室蘭本線の苫小牧~岩見沢間と日高本線の2路線です。
