東京と三浦半島を結ぶ京浜急行電鉄。そのイメージカラーは赤色で、車両もほとんどが赤色塗装となっています。
この赤色塗装の例外としては、2100形と600形の「KEIKYU BLUE SKY TRAIN」や、新1000形の「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」、そして黄色の事業用車などがありますが、かつては一瞬だけ、白い京急車が走ったこともありました。
この白い京急車は、何かのラッピング、というわけではなく、塗装工事が途中の状態で、メーカーから納車されたもの。2017年12月から2018年2月にかけて製造された新1000形17次車3本(1201編成、1209編成、1217編成)は、京急では約11年ぶりの全面塗装車となりましたが、メーカーの作業工程の都合により、一部を除き赤色塗装を省略した状態での納車となりました。
この白い京急車は、メーカーの総合車両製作所横浜事業所から、京急の久里浜工場までの間を、日中に自走して回送されており、多くのファンがこの珍しい姿を記録していました。工場に搬入後は残りの塗装作業が進められ、営業運転開始前までには通常の赤い京急車となっています。