7月21日から23日にかけて、JR貨物のEH200形電気機関車が、愛知県の稲沢機関区へと回送されました。
EH200形は、勾配線区に対応した貨物列車けん引用の機関車。国鉄時代に導入されたEF64形の置き換えを目的とした車両で、2車体を連結したスタイルが特徴です。2001年から25両が導入され、全車両が高崎機関区に配置。2021年現在は、上越線や中央本線(中央東線)、篠ノ井線など、関東~上信越エリアで活躍しています。
上越線や中央東線ではEF64形を完全に置き換えたEH200形ですが、その他のエリアでは全ての運用を置き換えるには至らず、EF64形は現在も、中央本線(中央西線)や伯備線での運用が残されています。
今回、入線する運用がない稲沢機関区へと回送されたEH200形。JR貨物からの発表はありませんが、稲沢機関区を中心として試運転を実施することで、今後のEF64形の置き換えに向けた動きが進んでいくのではないかと想定されます。
ここ最近のJR貨物の機関車の話題としては、九州エリアへのEF510形の投入、普段は東北本線を中心に活躍するEH500形による日本海縦貫線での試運転などがあります。今回のEH200形の回送を含め、今後の機関車運用がどう変化していくのか、注目されています。