政府の国際博覧会推進本部は8月27日、第2回会合を開催し、2025年の大阪・関西万博におけるインフラ整備計画を決定しました。
大阪・関西万博は、2025年4月13日から10月13日まで、大阪市臨海部の夢洲にて開催する予定の万国博覧会。来場者数は約2800万人を見込んでおり、開催に向けては周辺インフラの整備が求められています。
インフラ整備のうち、鉄道で盛り込まれたのは、大阪メトロ中央線の夢洲延伸、北大阪急行線の延伸、大阪モノレール延伸、「うめきた」エリア新駅整備・東海道貨物線地下化、なにわ筋線整備、主要駅のバリアフリー化、ホームドア、可動式ホーム柵整備などです。
今回挙げられたものは、いずれも工事中または計画進行中のもので、目新しいものはありません。また、大阪~難波間をなにわ筋経由で結ぶなにわ筋線の開業予定は2031年となっており、2025年の万博開催には間に合いません。
しかしながら、今回の計画は、「大阪・関西万博後の地域の社会経済活動を支える成長基盤」も含まれるもの。また、計画では阪神高速淀川左岸線2期線の開業時期前倒しなどが盛り込まれており、同様に関西圏の鉄道インフラ整備が加速する可能性もあります。
開催まであと4年に迫った大阪・関西万博。万博開催を契機としたインフラ整備がどこまで進むか、注目されます。