JR東日本スタートアップとミーチューは、「JR東日本スタートアッププログラム2021」の実証実験として、10日より「撮り鉄コミュニティ」を運営すると発表しました。
この「撮り鉄コミュニティ」とは、ファンに向けた情報発信や、ニーズを反映した限定企画の開催などを目的とするもの。コミュニティ限定撮影会イベントや、撮影した写真をJR東日本の公式ポスターとして採用する企画など、ファンのニーズに応えたイベントを実施することを目指すといいます。プランは無料の「フリー」と有料の「スターター」の2種類。月1000円の「スターター」で入会すると、有料会員限定チャンネルへの参加、イベントや企画に対する要望の投稿受付、有料会員限定の企画といったイベントに参加できる予定です。
近年は「撮り鉄」によるトラブルが問題となり、鉄道事業者も対応に苦慮する場面が見られます。一方、ファンとしての撮り鉄は集客対象として見ることもでき、特にコロナ禍によって収入が減少した昨今では、JR東日本をはじめとする多くの鉄道事業者が、有料の撮影会開催に踏み切っています。また東武鉄道でも、9月に月額会員制のオンラインサロン「東武鉄道公式ファンクラブ」を開設。記念きっぷの先行販売や、ツアーの特別枠設定といった特典を設けています。
今回の「撮り鉄コミュニティ」では、今後も「ご期待に添えるイベントを実現させるために提供できる限界にどんどん挑戦」することを掲げているほか、近日中に第2弾のファンコミュニティも開始するいうこと。鉄道事業者にとっては功罪2つの側面を持つ撮り鉄ですが、今回の取り組みがどのような展開を見せるか注目されます。