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東武の新型車両「N100系」、どのような運用になる?

2021年11月20日(土) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

東武鉄道が導入を発表した、新型特急車両のN100系。どのように運用されるのでしょうか。

N100系は、現行の100系「スペーシア」の後継となる車両。スペーシア同様の個室のほか、新たにラウンジやカフェカウンターも設置するということです。

東武鉄道N100系(イメージ)
東武鉄道N100系(イメージ)
現行の100系「スペーシア」
現行の100系「スペーシア」

ところで、この車両で気になるのが、先頭部の電気連結器。主に他の車両との連結を想定した装備で、都営新宿線の車両のように例外はあるものの、普段から連結・切り離しの運用がない車両ではあまり設置されない装備品です。東武鉄道の500系「リバティ」ではこの電気連結器を装備しており、一部区間での連結運転を検討しているのでしょうか。もっともその場合、9両編成という現在よりも長い編成となってしまい、浅草駅への入線は不可能となってしまいます。

また、運用区間にも注目です。現在のスペーシアでは、東武線内の「きぬ」「けごん」のほか、JR線に乗り入れる「スペーシアきぬがわ」などの運用があります。一方、N100系の運用区間は東武線内のみという発表。JR線直通列車は今後もスペーシアが担うとも読めますが、今後も永久にスペーシアが活躍できるわけではありません。また、スペーシアは全9本在籍していますが、N100系の投入予定本数は4本と、スペーシア全編成を置き換えるには足りません。将来スペーシアが引退する際、N100系がJR線へ乗り入れることがないのであれば、リバティ、あるいは新たな別形式がJR線へと直通することになるのかもしれません。

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