ダイヤ改正の概要発表という一大イベントがあった今週(12月13日~19日)1週間。鉄道コムで特に注目を集めた話題をご紹介します。
13日には、横浜市交通局が新型車両「4000形」をブルーラインに導入すると発表しました。デビューから28年が経過した3000A形を代替する車両で、2022年度に5本、2023年度に3本が導入される予定です。
なお、ブルーラインでは3000A形(登場時は3000形)のデビュー以来、3000N形、3000R形、3000S形、3000V形と、デザインや機器類は異なるものの、全て3000形シリーズの導入となっていました。4000形の導入は、形式の数字の上では28年ぶりの新形式導入ともなります。
17日には、JRグループなどが2022年春ダイヤ改正の概要を発表しました。その中で特に注目を集めたのが、小田急電鉄のロマンスカー50000形「VSE」の定期運転終了の発表。デビューから約17年とまだまだ若い車両ですが、車両の経年劣化や、主要機器の更新が困難になる見込みであることから、引退を決定したといいます。また、その他のロマンスカー車両と異なり、車両ドア位置がホームドアの設置位置とずれていることも、引退に至る理由となったと思われます。
VSEは、2022年3月11日をもって定期列車から退いた後、臨時ダイヤによるイベント列車などでの運行を継続。2023年秋ごろに引退するといいます。
同じく17日に発表されたダイヤ改正概要の中では、会津鉄道の発表も注目を集めました。会津鉄道会津線は、西若松~会津高原尾瀬口間のうち、会津田島~会津高原尾瀬口が電化されている路線。ですが、改正以降のダイヤでは、東武500系「リバティ」による特急列車以外の電車運用が消滅することとなりました。会津鉄道では東武6050型と同一設計の車両を保有していますが、自社線内での運用が消滅することとなります。
会津鉄道と同日に実施する東武鉄道のダイヤ改正では、6050型の運用区間が縮小することが既に発表されています。かつては快速列車として浅草駅にも顔を出していた6050型ですが、改正後は新藤原~会津高原尾瀬口間の野岩鉄道会津鬼怒川線以外では、ほとんど見る機会のない車両となってしまいます。