2021年3月のダイヤ改正で特急「踊り子」などから撤退した185系。定期運用からは退きましたが、現在も波動用車両として少数が残存しています。その活躍は、いつまで見られるのでしょうか。
現在の185系のような関東エリア配置の波動用車両は、急行型車両の165系や、中央本線、房総方面の特急で使われた183系・189系といった、定期運用を退いた車両が用いられてきました。185系は、2014年の高崎線系統への651系投入によって余剰が発生し、団体列車や快速「ムーンライトながら」などの臨時列車で使われていた183系・189系を代替。185系と同じ大宮総合車両センター配置の両形式を置き換えました。
一方、185系より新しいE257系も、房総特急の削減や中央本線へのE353系投入によって余剰が発生し、一部は波動用となっています。豊田車両センターには5両編成3本が波動用として常駐していたほか、E353系投入完了後には波動用のE257系5000番台・5500番台が改造によって登場。185系と同じ大宮総合車両センターへ配置されています。
波動用E257系の改造は終わりを迎えつつあり、2021年12月には500番台最後の改造対象と思われるNB-12編成が、秋田総合車両センターへ配給輸送されました。これまでの編成では3か月程度で改造工事を終えており、この編成も2022年春ごろには出場する見込みです。
対する185系は、2021年12月現在、7月に運転された快速「谷川岳山開き」が、一般発売された列車としては最後の設定。2022年2月にも団体臨時列車としての運転予定はありますが、E257系改造車が出そろう時期には、いよいよその余生も終えることとなるかもしれません。