成人の日の3連休も終わり、いよいよ2022年の本格始動が感じられた今週。この1週間(1月10日~16日)、鉄道コムで特に注目を集めた話題をご紹介します。
まず話題となったのは、京浜急行電鉄の京急川崎駅に残っていた「フラップ式列車発車案内表示装置」の引退。その動作音から「パタパタ」とも呼ばれている発車標で、レトロ感がある、動作中を見るのが楽しい、普段は使わない表示が見られる、音が独特、などの理由により、ファンからの人気を集めていました。
見るのが楽しい「パタパタ」ですが、情報量が限られることや、表示内容を差し替える場合に手間が掛かること、そして旧式の製品のために補修部品の確保に課題があることなどから、各社では次第に設置駅が減っていきました。2022年1月現在、京急を除く大手私鉄では、近鉄、阪急、南海の一部駅に残るのみ。京急でも最盛期は10駅に設置されていましたが、次第に新型の発車標に置き換えられていき、最後に残った京急川崎駅の発車標も、今回引退することに。同社での約35年の歴史を終えることとなりました。
「パタパタ」の引退を前に、京急では引退記念乗車券・グッズの発売や、表示装置の仕組みを解説するツアーといったイベントを開催する予定です。
もうひとつ話題となったのが、東武鉄道の「日光・鬼怒川エリア週末フリーデー」の開催。日光市などとの共同企画として実施するもので、2月5日~27日の土休日、日光市外在住者を対象に、「日光・鬼怒川フリーパス」が配布されます。
フリーパスは、日光・鬼怒川エリアの路線バスや明智平ロープウェイが無料で乗車できるほか、東武日光駅・鬼怒川温泉駅での提示で、「日光・鬼怒川エリア鉄道乗り放題きっぷ」を無料で貰うことができます。フリーパスの受け取りには事前申込が必要ですが、日光・鬼怒川エリアの旅行に大活躍しそうです。