自作アプリの面白さや技術を競う大会、ハッカソン。「鉄道ファンのためのスマートウォッチアプリ」がテーマのハッカソンが開催され、学生の傍らで鉄道コムスタッフでもある筆者が、個人的に参加してきました。
開催期間は、2021年10月30日の初回ミーティングから、11月13日の発表会までの2週間。筆者を含め、4組の参加者が挑戦しました。
初回ミーティングでは、与えられたお題について参加者同士でいろいろな意見を飛び交わしました。鉄道趣味の中で楽しかった時、困った時……。話しているうちに、アプリのアイディアも「近くの車窓が美しい場所の案内」や「臨時列車の運行情報」などが出はじめました。
私は駅構内で迷った経験から、「駅内の乗り換え経路案内」を思いつきましたが、画面の小さいウォッチには情報を表示しきれないと、断念。「スマートウォッチならでは」という観点が難しいことに気づき、何度も考えました。
画面を使わない活用方法を模索するうち、「ボタン」にたどり着きました。ボタン押したら何かが起きる、そんな仕組みにすることを決め、ミーティングを終えました。
ここから2週間、運営側のサポートの方々とともに、アプリを形にしていきます。
……さて、どんなアプリを作るか。ボタンで最初に思いついたのは、電車に乗る、降りるときにボタンを押して乗車区間を取得する仕組み。これを何かに使えないか。悩む私にアイディアが降臨します。
電車に乗った区間を記録することは価値があるのでは?
みなさんは、乗り鉄した時のキップを後で見返すことはないでしょうか。しかし近年の急速な乗車券類のデジタル化により、紙のキップを残すことは難しくなってしまいました。そこで、キップ風の乗車記録を残してあげるサービス、名づけて、「マルス券作成機能」!
これに2週間全力をつぎ込み、そして迎えた発表会本番。
他の参加者の作品は、車窓の見どころ、珍しい列車の位置を教える機能、などで、どれもとても魅力的でした。
全作品が出そろい、審査と最優秀作品の発表です。さあ、最優秀作品の発表。結果は……?
マルス券作成機能!
なんと筆者の作品でした。シンプルで発展性、実現可能性が高いことがポイントだったそうです。
発表会の後は、参加者と運営の方々との交流会。参加者みんなで、鉄道愛について語り明かしました。沢山の人とアイディアに出会えた、貴重な体験の日々でした。
詳しい作品情報などは、ハッカソン公式サイトにて。ぜひご覧ください。