運転士気分を味わえることで人気の、運転シミュレーター。博物館にはよく置いてありますが、最近は駅で見かけるケースも出てきています。
そのひとつが、湘南モノレールの湘南江の島駅。5階建てになっている駅ビルの3階の片隅に、ひっそりと置かれています。
運転席は、500形と呼ばれる、2016年まで走っていた車両のもの。大船駅を発車し、湘南江の島駅へ向かう15分ほどの道のりを、駅に止まりながら進んでいきます。ハンドルは2種類あり、左側がスピードを上げるときに使う「マスコン(自動車でいうアクセル)」、右側が列車を止めるときなどに使う「ブレーキ」です。運転席についているメーターなどは動きませんが、画面に現在のスピードや止まる場所までの距離などが出ているので、それを見ながら運転できます。
博物館では、入場料はもちろん、それ以外に体験料金などが必要なこともありますが、このシミュレーターは誰でも無料で使えます。お近くに立ち寄った際はぜひ、バーチャルな運転士になってみてはいかがでしょうか。
ちなみに、筆者も実際に運転してみましたが……これが結構難しい!湘南モノレールは急な坂が多く、とくに下り坂では、スピードが出すぎないよう、うまくブレーキを使うことに苦労しました。一度やってみると、いつも安全運転で列車を走らせる運転士さんのすごさがわかること、うけあいです。さて、あなたは、立派な運転士さんになれるかな?