今週(2月14日~20日)の1週間の中で話題となった鉄道ニュースから、鉄道コム注目の話題をご紹介します。
大きな話題を集めたのが、新型車両導入のニュース。JR西日本は16日、岡山~出雲市間を走る特急「やくも」に、2024年春以降に新型車両「273系」を導入すると発表しました。従来の381系同様に振り子式車両となりますが、車上の曲線データと走行地点のデータを連続して照合し、適切なタイミングで車体を傾斜させる、国内初の方式「車上型の制御付自然振り子方式」を実用化するといいます。
現在「やくも」で活躍している381系は、定期運用を持つ国鉄特急型電車としては最後の存在。気動車を含めても、他にはJR北海道のキハ183系、JR四国・九州のキハ185系を残すのみで、381系が置き換えられると、本州からは国鉄特急型車両による定期列車は消滅することとなります。
また、東京都大田区による「新空港線(蒲蒲線)」実現へ向けた取り組みも話題となりました。大田区の2022年度予算案では、第三セクターによる整備を前提とした内容が盛り込まれており、実現に向けた取り組みが継続されています。
蒲蒲線は、JR・東急の蒲田駅と、京急蒲田駅を接続するための路線。東急多摩川線を延伸する形での整備となり、東急線やJR蒲田駅から羽田空港方面へのアクセスを改善することが狙いとなっています。