鉄道コム

鉄道コらム

【これで君も鉄道はかせ!】列車の後ろ、赤いライトはなんのため?

2022年3月21日(祝) 鉄道コムスタッフ 井上拓己

列車の一番後ろについている、車両の赤いテールライト。これは「列車標識」と呼ばれるもののひとつで、列車の最後尾を示すものとして使われています。そんなものをつけなくても、どこが列車の最後尾なのかはわかりそうなものですが、これには、事故が起きていないかを確認するための、大切な役割があったのです。

最後尾の赤いライトをつけている電車
最後尾の赤いライトをつけている電車

かつて、車両の連結には、鎖(リンク)が使われていました。これが走っている間に外れてしまい、駅間に一部の車両が取り残されることが多かったそうです。そこで、車両がつながっていることを確認するために、車両にテールライトをつけるようになりました。駅員が到着した列車の最後尾にそれが光っているかを見て、連結が外れていないかを判断していたのです。なお、ライトを持たない貨車などが最後尾に連結される場合は、赤い反射板が代わりに使われています。

テールライトの代わりに反射板を使う貨車
テールライトの代わりに反射板を使う貨車

現在、鎖で車両を連結するようなことはほとんどありません。また、かりに連結が外れたとしても、列車がどこにいるかを教えてくれる信号装置があるため、置き去りになった車両とぶつかる危険も少ないでしょう。ただ、万が一のことが起こる確率もゼロではないので、念のためという意味でも伝統が受け継がれているのです。

なお、路面電車では、赤いライトの一部が点灯、消灯を繰り返していることがあります。これは自動車と同じ「ブレーキライト」で、車両がブレーキをかけている合図として点灯するものです。

 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道コムおすすめ情報

画像

高崎・盛岡に新型気動車

ハイブリッド気動車「HB-E300系」2025年度下期デビュー。八高線や釜石線などに投入。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。