いよいよJRグループ春のダイヤ改正を翌週にひかえた今週。一週間(2月28日~3月6日)の中で話題となった鉄道ニュースから、鉄道コム注目の話題をご紹介します。
5日には、JR東海の新型車両「315系」が、ダイヤ改正に先立ちデビューしました。JR東海では22年ぶりの新型一般型車両で、中央本線の名古屋~中津川間などで運転されます。2022年度には特急型車両のHC85系デビューも予定されているJR東海。2022年以降は、在来線での世代交代が進むことになりそうです。
同じ新車両でも、こちらは譲受車両の話題。JR東日本の209系を譲受して3000系として運転する予定の伊豆急行は、この3000系のデザインと愛称「アロハ電車」を発表しました。
初代車両の100系の塗装に「ハワイアンブルー」を採用するなど、開業当初から「南国」「ハワイ」を意識していた伊豆急行。3000系では「ホヌ(ウミガメ)」柄と方向性は異なりますが、南国の観光地を意識したデザインとなっています。また、デザインコンセプトの一つ「あえて電車らしくないデザイン」も、2100系「リゾート21」のコンセプト「海の景色を見るのに『海を向いた座席』があって何がおかしいのか」「ドイツ車BMW並のゆったりシートの採用で定員が減ったってかまわない」と同じ考え方が感じられます。
新しい車両という嬉しい話題の一方、交通系ICカードの廃止という驚きのニュースも。広島県で利用可能な交通系ICカード「PASPY」を展開する運営協議会は、2025年3月をもってサービスを終了すると発表しました。老朽化した機器の更新費用が課題ということで、広島電鉄では今後開発する新システムによって置き換えていく方針です。