利便性向上のため、鉄道では様々な速達列車が走っています。その中で、ふと思ったこと、ありませんか?
「急行と快速、どっちが速いのか?」
どちらも速達列車でよく聞く名称ですが、この違いはなんなのでしょう。
JR各社では、「急行:運賃以外に急行料金が必要」、「快速:基本的に運賃のみで乗れる」と、料金面で区別されており、列車の速さは無関係です。制度上、快速(「特別快速」などを含む)は普通列車の仲間で、運賃だけで乗れるサービス精神満点の速達列車という位置づけです。
私鉄では、急行料金や指定席料金を徴収する事業者もありますが、基本的には座席指定のない速達列車の区分として使うケースが多いようです。停車駅は急行の方が少ない傾向にありますが、東武鉄道と神戸電鉄は逆で、快速が急行の上位種別となっています。なお、急行・快速より速く、特急より遅い中間の種別として、「快速急行」を設定する事業者も多数見られます。
東武では、伊勢崎線(スカイツリーライン)~日光線の快速(区間快速を含む)が2017年、神戸電鉄の快速が2020年に、それぞれ廃止されています。東武東上線は現在も、快速が急行の上位種別となっていますが、こちらも2023年3月のダイヤ改正で姿を消す予定です。現在、神戸電鉄では朝ラッシュ時に「特快速」が走っており、快速急行とともに「急行より速い快速系統の列車」の一例となっています。
【1月10日追記:記事表記を一部訂正しました】