都道府県別に駅や停留場の数を見ると、東京都、大阪府、愛知県がトップ3で、いずれも500以上を数えます。
駅の廃止が近年続いたことで500を下回ってしまったものの、次いで多いのが北海道。駅数は減りましたが、北海道の駅には他の都府県にはない特徴があります。それは、駅名を濁音、半濁音を除いた50音別で見た時に「あ~」から「わ~」までほぼそろうということ。「あいうえお」でそれぞれの先頭を挙げると、愛山、伊香牛、植苗、恵庭、追分となり、「なにぬねの」でも奈井江、仁木、糠南、熱郛、野花南と出そろいます。
そんな北海道の駅でただ一つないのが「り」で始まる駅。かつては50音すべてがあったところ、2006年4月に北海道ちほく高原鉄道の廃止で陸別駅がなくなったため、「り~」が欠員状態に。「れ~」は、2016年12月の留萌本線一部廃止により礼受駅が抜け、室蘭本線の礼文駅が北海道唯一の「れ」で始まる駅となりました。
「つ」で始まる駅は、2022年4月現在で地下鉄東豊線の月寒中央駅のみ。2020年4月に営業終了となった札沼線の北海道医療大学~新十津川間には月ヶ岡駅、鶴沼駅がありましたが、同区間の廃止により、JR北海道の「つ~」駅はゼロに。逆に2022年3月、学園都市線にロイズタウン駅が開業したことで「ろ~」が加わり、道内のJR北海道の駅で存在しないのは「つ」と「り」で始まる駅という形になりました。
「る」で始まる駅は全国で2駅のみで、いずれも北海道にあります。留萌本線の留萌駅、石北本線の留辺蘂駅です。北海道の駅は、今後も減る傾向が見込まれるため、特に50音別で少数の駅は早めに訪ねておくのがよさそうです。