北総鉄道は、4月9日に開催したイベントにおいて、北総線開業時の車両「7000形」を公開しました。2007年に引退して以来、約15年ぶりの一般公開となります。
7000形は、北総開発鉄道(当時)北総線の1期線が1979年に開業した際に導入された車両。視界確保のために「Σ形」とも称される独特な先頭形状をしており、このことから「ゲンコツ電車」という愛称がついていました。
2007年に引退した7000形は、7001号車の1両のみが西白井駅脇に保存されることに。当初は屋内保存でしたが、2012年頃からは屋外保存となり、「ナゾの物体」として陸橋の下でビニールシートに覆われ保存されてきました。
今回7000形が公開されたイベントは、白井市による白井駅・西白井駅への副駅名導入にむけたガバメントクラウドファンディングの返礼品として用意されたもの。約15年ぶりに公開された7000形は、かつて使用していた行先表示板や、引退時のヘッドマークなども掲出されました。
北総鉄道では、5月14日にも西白井保守用基地でのイベントを開催する予定で、このイベントでも7000形が公開されます。しかし北総鉄道の担当者によると、その後の公開は未定とのこと。創立50周年を迎えた北総鉄道と、かつては同社の顔であった7000形。今後のさらなる活用を期待したいです。