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地球とともに未来を生きる 鉄道会社のさまざまなリサイクル精神

2022年12月5日(月) 鉄道コムスタッフ 井上拓己

地球環境の問題もあり、リサイクルが当たり前の時代になりました。鉄道業界も例外ではなく、いろいろな取り組みがみられます。

たとえば乗車券。使用済みの券から磁気を剥がしての再利用が行われています。その代表格は駅のトイレットペーパーですが、ほかにも名刺、駅のベンチや消臭剤、住宅の外壁材などに再生されています。消臭剤は、山陽電気鉄道や神戸電鉄などが「リサイクル切符炭」という名前で販売したこともありました。また、リサイクルに限らず、ICカードやデジタル乗車券の導入によるペーパーレス化、チケットレス化など、資源のリデュースも進んでいます。

いろいろな乗車券類
いろいろな乗車券類

制服関連では、「別のものからのリサイクル」、「別のものへのリサイクル」などのケースがあります。前者は、再生ポリエステル素材などを採用した阪急電鉄、後者は、使い古しの制服を自動車用内装材に再利用する泉北高速鉄道などが当てはまります。

リサイクル素材の制服を着用する阪急電鉄の乗務員(写真右端)
リサイクル素材の制服を着用する阪急電鉄の乗務員(写真右端)

またリサイクルは、設備面でも盛んです。現役を引退したアルミ製の車両を解体し、アルミニウム地金として再生させるほか、古くなった木製マクラギをチップ化し、バイオマス燃料に使うなど、様々な活路が見出されています。

地球とともにどう生きるか、みんなが考える世の中です。そのなかで、資源を有効に使い、再利用する動きは、今後さらに活発化することでしょう。日本経済の一端を担う者として、鉄道各社は地球にやさしい存在へと、今日も一歩ずつ進んでいるのです。

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