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西九州新新幹線開業後も特急列車は一部で残存 気になる愛称や使用車両

2022年5月12日(木) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

2022年9月23日に予定されている西九州新幹線武雄温泉~長崎間の開業に先駆けて、肥前山口~諫早間の16駅では、同日以降の時刻表の案が掲示されています。

長崎本線の特急「かもめ」
長崎本線の特急「かもめ」

長崎本線の江北(9月23日に肥前山口駅から改称)~諫早間は、西九州新幹線開業によって「並行在来線」という扱いとなります。本来であれば並行在来線は第三セクターなどへ経営が移管されるのですが、この区間では地上設備を一般社団法人の佐賀・長崎鉄道管理センターが保有し、開業後も23年間はJR九州による列車運行が続けられる「上下分離方式」が採用されています。

上下分離の対象となる区間のうち、江北~肥前浜間は、現在と同じ電化区間。一方、肥前浜~諫早間は非電化区間となり、上下分離の対象外区間も含めた肥前浜~長崎間では、既存の電化設備は廃止される予定です。

新幹線開業後の時刻は、現時点では駅に掲示された案ダイヤのみですが、普通列車はほぼ現状維持。特急列車も博多~肥前鹿島間で7往復が設定されていることがわかります。

長崎本線の特急列車は、現在は博多~長崎間の「かもめ」と、佐世保線方面の「みどり」「ハウステンボス」が運転されていますが、新幹線開業後には「かもめ」は新幹線の名称となり、新幹線と接続する「リレーかもめ」は佐世保線経由に。利用者の見込まれる江北~肥前鹿島間のみが、九州新幹線鹿児島ルート全通後の特急「有明」のように、在来線沿線住民の補完列車的な立ち位置として運転されます。

新幹線開業後も2021年まで運転されていた在来線特急「有明」
新幹線開業後も2021年まで運転されていた在来線特急「有明」

現在掲示されている時刻表はあくまで案で、博多~肥前鹿島間の特急列車の名称や使用車両といった詳細は不明。非電化区間で使用される車両も、大村線などで活躍するYC1系の運用範囲が広がるのか、あるいは他エリアからキハ40系などが転用されるのか、現段階では発表されていません。

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