ついにあの会社が新型一般車両を導入!今週一週間(5月16日~22日)のニュースから、鉄道コム注目の話題をご紹介します。
近畿日本鉄道は17日、新型の一般車両を2024年秋に導入すると発表しました。新形式としては、2000年デビューの「シリーズ21」車両以来約24年ぶりの導入。最後に落成した車両から数えても、2008年登場の9820系9830編成以来となります。
車両の外観は、従来の車両から大幅にデザインを変更。「近鉄伝統の赤色」を採用したといいますが、「シリーズ21」以前の車両で使われていた赤系統とは異なる鮮やかな基調で、SNSでは「ロンドンの地下鉄のようだ」といった声も挙がっています。また、大幅に変化したデザインに目を奪われがちですが、車体側面の形状は「シリーズ21」に類似しているように見え、こちらも想像を掻き立てられる部分です。
今回の新型車両は、4両編成10本の計40両を製造し、奈良線、京都線、橿原線、天理線などへ投入するとのこと。こちらもSNS上では大阪線や名古屋線への投入の有無について話題となりました。特に名古屋線においては、2000年代に入ってから一般車両の新造投入が皆無。奈良線などに次いで投入があるのか、新型車両で置き換えられた「シリーズ21」などが転属するのか、それとも……?
一方、残念な発表も。いすみ鉄道は20日、同社が運行するキハ28形を、2023年2月をもって引退させると告知しました。
このキハ28形2346号車は、2013年にJR西日本から譲受して導入された車両。現在では現役最後の国鉄キハ58系列であることもあり、注目を集めていました。しかしながら、エンジンなどの維持・保守に課題を抱えており、今後も営業車両として使用するには、同社の1年分の運賃収入を上回る額が必要となることから、今回の引退決定に至ったということです。