今週一週間(5月23日~29日)のニュースから、鉄道コム注目の話題をご紹介します。
5月24日、筆者はJR東海の新型特急車両、HC85系の試乗会に参加しました。当日は、車内放送は「ひだ」81号で運行しているという体で、実際の営業時と同じものを放送。そこで流れたのが、国鉄気動車で使われていた「アルプスの牧場」のアレンジバージョンでした。
JR東海の在来線特急チャイムといえば、ファンからは「ワイドビューチャイム」とも呼ばれる同社オリジナルのものでした。ここへきて、新型車両で懐かしいけど新しい音楽を採用したということで、筆者や同乗していた他媒体の記者はもちろん、ネット上でも大盛り上がり。従来のチャイムの置き換えは残念ですが、新しい?チャイムで、新車気分が高まりました。
試乗の方ですが、復路に乗った従来のキハ85系よりも、HC85系は快適な乗り心地でした。「ひだ」でのデビューは7月1日。当初は1日2往復の運転です。
もう一つの新しい車両の話題として、近鉄のニュースをご紹介。とはいっても、こちらは技術開発の内容です。
近鉄のけいはんな線では、「第三軌条式」を採用する大阪メトロ中央線と直通するため、パンタグラフではなく「集電靴」から電気を集める形式を採用しています。しかしこのままでは、けいはんな線と奈良線など他路線を直通運転することはできません。
そこで近鉄は、直通運転に向けて、新たに「可動式第三軌条用集電装置」を開発。パンタグラフを使用する路線では周辺施設に支障する集電靴を折り畳み式とすることで、けいはんな線と他線の直通を可能とします。
中央線が乗り入れる予定の夢洲では、今後統合型リゾート(IR)の建設が予定されています。この装置を実用化することで、近鉄では夢洲と近鉄沿線各地を結ぶ列車の運転を目指しているということです。