鉄道コム

鉄道コらム

これで君も鉄道はかせ!

より早く、より安全に、より美しく 車両を洗う技術の進化【これで君も鉄道はかせ!】

2022年11月23日(祝) 鉄道コムスタッフ 井上拓己

鉄道会社にとって、お客様に気持ちよく乗っていただくことは、サービスの面でとても大切です。そのため、車両はいつもきれいであることが理想ですが、人間より何倍も大きい車両を洗うのは大変!そこで、短い時間で車両を洗えるよう、多くの鉄道会社では洗車機が導入されています。

洗車機に電車を通しているところ
洗車機に電車を通しているところ

洗車機は、大きなブラシのついた機械を線路の両側に置くスタイルが多く、スイッチが入ると放水とともにブラシが勢いよく回転します。ここに車両をゆっくりと通すことで、車体をブラシで洗えるという仕組みです。なお、ブラシが届かない正面部分や連結面は人の手で洗うことが多いのですが、最近は正面や車体の上(天井)部分も自動で洗える機械も開発されています。このほか、ブラシや窓の洗浄液が置かれている駅もあり、運転士などが停車時間に軽く手入れすることもあります。

手作業による先頭部分の洗車風景
手作業による先頭部分の洗車風景

また、洗車は汚れたときだけでなく、車両に色を塗りなおすときなどにも行われます。人が肌をきれいにしてから化粧をするように、車体の再塗装も、まずは磨くことから。機械で洗うことで、塗りなおす前の汚れがより少なくなり、お色直しの仕上がりがきれいになるのです。JR東海では、車両を検査する名古屋工場で、正面や天井を自動で洗う機械が使われています。

より安全に、美しく。そんな洗車ができることを目指し、新たな技術開発は今日も続いています。

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道コムおすすめ情報

画像

ラストランは2月10日

「青胴車」5001形は2月10日にラストラン。引退前の「乗車会」開催や、引退記念グッズ発売も。

画像

「T4編成」展示へ

1月で引退の「ドクターイエロー」T4編成、先頭車がリニア・鉄道館で保存へ。6月に展示開始予定。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

「サステナ車両」5月デビュー

元小田急の西武8000系が、車両基地を出場。デビューは2024年度末から2025年5月末に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、標準~望遠・超望遠レンズ編です。

画像

1月の鉄道イベント一覧

2025年も鉄道コムをよろしくお願いします。1月の計画立案には、イベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。