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30歳を迎えた西武最初の「青い電車」 6000系

2022年6月22日(水) 鉄道コムスタッフ 井上拓己

昭和から平成への過渡期の頃、西武鉄道の通勤型車両といえば「黄色」でした。その装いを新たに、青いラインをまとって颯爽と登場したのが、6000系。1992年の導入開始から数えて、今年で30周年を迎えます。

「西武の電車=黄色」のイメージを大きく変えた6000系(写真左)
「西武の電車=黄色」のイメージを大きく変えた6000系(写真左)

6000系は、地下鉄有楽町線への直通に向けて開発されたVVVFインバータ制御の車両。10両固定編成で、車体は西武初のステンレスとなったほか、1996年製の編成からは、これまた西武初となるアルミ製の車体が採用されました。青色のスタイルはその後の20000系にも引き継がれており、6000系は平成初期の西武の標準スタイルを確立させたといってもよいでしょう。

有楽町線直通列車を中心に運用されたのち、2006年からは地下鉄副都心線直通の対応化改造を実施。この際、改造された編成は先頭部が白く塗装され、見た目の印象が変わりました。2013年以降は東急東横線への直通が始まったほか、2015年からはVVVF装置の更新も行われました。なお、初期に製造された2本は副都心線対応化とVVVF装置更新の対象外となり、他社線と直通しない新宿線で運転されています。

デビュー30周年ヘッドマークを掲げる6000系初期車。いまも登場時に近い姿を維持しています
デビュー30周年ヘッドマークを掲げる6000系初期車。いまも登場時に近い姿を維持しています

新たな地下鉄直通車の40000系列が登場したいまも、6000系は主力の座を譲りません。池袋線、新宿線ともに、座席指定料金不要の運用を幅広くこなせるユーティリティー・プレーヤーとして、これからも活躍が期待されます。

生誕30周年、おめでとうございます!

 

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